色彩効果を取り入れたオフィスの作り方
日本のオフィスは白を基調とした空間が主流となっています。
白いオフィス空間は、なんとなく清潔感を感じたり、
キレイさを感じたりすると思います。
しかし、もしお客様のオフィスが白を基調としている空間なら
今すぐにオフィスに他の色を取り入れることをご検討ください。
人間は常に色に影響を受けていることをご存じでしょうか?
実は、オフィスの色が私たちのモチベーションや生産性に影響を与えています。
アメリカのテキサス大学で「色が生産性に影響を与えるのか?」
を調査した研究結果があります。
赤・白・青の部屋でそれぞれ作業を行った場合、
白の部屋は他の部屋に比べて作業ミスが多く発生することがわかりました。
このように色は生産性に影響を与えるため、
オフィスに取り入れる色には注意をする必要があります。
この記事では、色の効果とオフィスへの取り入れ方をご紹介します。
まずオフィスに色を取り入れる際には、
カラフルなオフィスにならないように注意をしましょう。
色の特性を取り入れる以前にカラフルなオフィスは、
にぎやかな印象となるため、落ち着きのない空間になります。
また、オフィスを一色のみにすることも避けましょう。
一色だけでは色の主張が強すぎるため、集中できない空間になってしまいます。
オフィスに色を取り入れる際に、下記の配分を意識しましょう。
■ベース色:70%
床・天井・壁などの基礎となるベース色
■メイン色:25%
カーテンオフィス家具といった主役となるメイン色
■アクセント色:5%
置物などすぐに変えられる部分に使うアクセント色
①会議室
会議室に取り入れる最適な色は、グレーや茶色です。
グレーや茶色は落ち着いた雰囲気や物事を受け入れやすくなるといった
心理的効果があります。
そのため、会議室に上記の色を取り入れることにより、
意見がまとまりやすい空間を作ることができます。
また、会議室に赤を取り入れることにより、
独創的なアイデアや意見が出やすいという心理的効果があります。
とはいっても、赤は視覚との関係が強い色です。
そのため、ベース色に赤を取り入れると落ち着きのない空間になってしまうため、
アクセント色として取り入れましょう。
しかし、会議室に黄色を取り入れることはやめましょう。
黄色は刺激的な色のため、不安という感情を引き起こしやすい
という心理的効果があります。
黄色の空間では、人は正気を失いやすいという研究結果もあるため、
正しい決断ができない空間になってしまう可能性があります。
②執務室
細かい作業の多い職種の場合には、赤を取り入れましょう。
カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の研究で、赤を取り入れることにより、
細かい作業のパフォーマンス力を上げる効果があることが実証されています。
また、クリエイティブな業務を行う職種の場合には、青を取り入れましょう。
同研究結果で、青を取り入れることにより、
創造力が高まり新たなアイデアを生み出しやすいことが実証されています。
③休憩室
休憩室に取り入れる最適な色はオレンジです。
オレンジは親しみが生まれ仲間意識を高めるという心理的効果があります。
そのため、休憩室にオレンジを取り入れることにより、
コミュニケーション活性化を図ることができます。
会議室と同じようにアクセント色として取り入れることをおすすめします。
④エントランス
エントランスには、コーポレートカラーをアクセント色、
またはメイン色に使用します。
エントランスは、訪問者に与える印象が大きいため、
コーポレートカラーにより自社のイメージを印象付けることができます。
また、コーポレートカラーを使用しない場合には、
青をアクセント色として使用しましょう。
青は時間の流れを早く感じさせる心理的効果があるため、
来客の多いエントランスには最適な色です。
⑤応接室
応接室に取り入れる最適な色は、茶色です。
茶色は落ち着いた雰囲気を与えたり、
物事を受け入れやすくなるといった調和を表す色です。
そのため、重要な商談や来客を招く応接室に茶色を導入することにより、
意見や商談がまとまりやすくなるといった効果があります。
色には様々な心理的効果があります。
戦略的に色の効果をオフィスに取り入れることにより、
生産性や自社の課題を解決することができるオフィスを作ることができます。
弊社では、お客様に色の効果を取り入れたオフィスをアドバイスすることができます。
弊社のサービス案内は下記をご覧ください。