株式会社電通沖縄様 オフィスの存在意義を再定義し、企業変革を進めたオフィスリニューアル事例

施工レポート

今回、電通沖縄様から、「私たちにとってオフィスはどうあるべきか、オフィスの存在意義を再定義することで、企業変革を実現したい」とご相談をいただきました。
電通沖縄様では、リモートワークが常態化する中、オフィス空間の有効活用と社員一人ひとりの仕事成長生活の充実を目指し、オフィスのリニューアルをご検討されていました。また、グループ各社や取引先との連携をさらに加速させ、新たな価値創造を促進するためのオフィスを求められていました。

リニューアルの背景にあった「リモートワーク」と「コミュニケーション不足」

今回のリニューアルの背景にはリモートワークの浸透によるオフィススペースの余剰とコミュニケーション不足という課題がありました。

その詳細について関係者に伺うと、「コロナ禍以降リモートワークが中心となってしまった影響で社員同士のコミュニケーションが不足し、新しいアイデアが生まれにくい」という懸念があったとのことです。

そこでマルゼンでは、電通沖縄様の社員および関わる関係各社が自然とコミュニケーションを取りたくなるようなオフィスづくりをサポートさせていただきました。

社員参加型のプロジェクトでサードプレイスを創造

新しいオフィスづくりのコンセプトは「社員と社員、社員と役員、社員と取引先、社員と電通グループ各社が交わり繋がるサードプレイス型オフィス」です。自宅でもカフェでもなく、社員が「ここにいたい」と思える場所を目指しました。

• 社員一人一人の仕事・成長・生活が充実すること
• リモートワークが常態化する中でオフィス空間の有効活用を行うこと
• 取引先や電通グループ各社との連携が加速され、価値創造が促進されること

この3つを柱に、人々が高次元で出会い、交わり、繋がる場を目指しました。

オフィスレイアウトは働く場所に関する想いをヒアリングし、社員の意見を積極的に反映しました。

多彩なワークスペースとフリーアドレス制で自由な働き方を実現

それぞれの目的に合わせて、オフィスを次のゾーンに分けました。

執務スペース

こちらは社内関係者のみ入室可能な執務室です。総務部、本部長、部長はグループアドレスを採用し、その他のメンバーはフリーアドレスとなっています。その日の業務内容や気分に合わせて席を選択するできることで社員の自主性が向上できています。また、日々隣に座る社員が変わることで、部門間のコミュニケーションの活性化に繋がっています。さらに、ワンフロアの執務室のため、役員と社員の距離も近く、役職問わずコミュニケーションが取れる環境になっています。

執務スペース（カウンター席）

こちらはカウンター席です。段差をつけたステージ上に設置することで視点の高さを変え、踏み込むだけでも気分の転換が可能です。また、窓際のため、見晴らしの良い眺望の中でリフレッシュしながら集中して仕事をすることができます。

エントランス

エントランスは、来訪者が入りやすい明るい雰囲気となるようにホワイトを基調とし、沖縄感のある素材や植物を取り入れました。沖縄らしさを象徴する「花ブロック」も用いています。

プロジェクターを設置したことで、常時動画を流すことで電通沖縄様の企業PRができています。

社長室

ガラス張りのため開放感があり、社長と社員の距離感を縮めます。また、双方の様子が確認しやすいことから相談時には声がかけやすいようになっています。

会議室

電通沖縄様では、1つ1つ異なる会議室を作っています。写真（上）の会議室は、目線の高さに外からの覗き見防止フィルムを貼ることで、会議の機密性を高めています。完全に遮らないことで開放感を維持しています。写真（下）の会議室は先ほどより開放感があるため、機密性の低い社内ミーティング等で活用できます。開放感のある空間のため、活発な意見交換が可能となります。また、それぞれの会議室は壁紙を部屋ごとで分けることで飽きのこない空間を創る工夫をしています。

オープンスペース

こちらはオープンスペースで、電通グループ各社や取引先と社員が交わる場となります。気軽にコミュニケーションが取れるバーカウンターの他、テーブルやソファ席など、多様な打ち合わせスペースを設置することで交流がしやすい環境となっています。

移転後に得られた効果

新しいオフィスに移転してから、社員同士のコミュニケーションが活性化し、活気のあるオフィスになったという意見をいただいております。

「以前は、部署ごとに固定席があり、部署間のコミュニケーションが限られていました。しかし、フリーアドレスやグループアドレスを導入したことで、自然と他の部署の社員と話す機会が増え、社内全体の情報共有がスムーズになった」というお言葉をいただいております。また、バーカウンターは、社員同士が気軽に会話できる場として好評だとのことです。

電通沖縄様では、オフィスリニューアルの結果、コミュニケーションの活性化のほか、働き方の変革や社員満足度の向上など、様々な経営効果を得ることができ、企業変革を実現しています。

最近では、オフィスづくりを通じて企業変革を実現する企業が増えてきています。今回の電通沖縄様の企業変革事例を貴社のオフィスづくりのご参考にいただければ幸いでございます。

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