採用力向上につながるオフィスリニューアル 8つのポイント
現在、有効求人倍率はコロナ禍前の水準に近づいており、人材確保に苦労している中小企業も少なくありません。一方で、次のような課題の声が多く聞かれます。
・求人広告に予算をかけても成果が出にくい
・大手企業のような高水準の給与を提示することが難しい
このような状況下で、オフィスへの投資によって採用力を向上させる取り組みが注目を集めています。実際、オフィスの改装により応募者数が増加したケースも多く、なかには以前の10倍以上の応募が集まった例もあります。
オフィスのリニューアルが採用活動に好影響を与えることは確かですが、成果につながりやすいスペースや工夫には一定の傾向があります。ここでは、限られた予算内で採用力向上を図るために、重点的に整備すべきポイントをご紹介します。
① エントランスの改装
エントランスは企業の第一印象を形成する重要な空間です。求職者がオフィスを訪れた際、最初に目にする場所であり、企業の姿勢や雰囲気が伝わりやすいポイントでもあります。
改装の際は以下の点に配慮します。
・企業のコンセプトや価値観を反映したデザイン
・来客用ソファや待機スペースの設置
・空間全体の印象に影響する照明計画の見直し
・会社の歴史や製品・サービスを紹介する展示スペースの設置
② トイレ環境の整備
トイレは来訪者や求職者が無意識にチェックする場所の一つです。とくに女性からの評価が分かれやすい要素とされ、不動産関係者の間でも重要視されています。
「男女共用」や「和式トイレ」が残っている場合は、洋式化や個室の分離など、見直しを検討することが推奨されます
③ カフェスペースの導入
近年では、オフィスにカフェスペースを設ける企業が増えています。このスペースの有無が職場環境の印象を左右することもあり、応募意欲に好影響を与える要素の一つとされています。
また、社員の満足度や社内のコミュニケーション活性化にも寄与するため、採用と定着の両面で効果が期待されます。
④ 面接スペース・導線の見直し
予算が限られている場合、まず見直したいのが面接に関わるスペースと導線です。具体的には、エントランス、会議室、そしてそれらをつなぐ通路などが対象となります。
面接時に与える印象が志望度に影響するため、整備の優先度は高くなります
⑤ オフィス改装と連動したワークスタイルの見直し
近年、オフィスの魅力として「清潔感」とともに「働きやすさ」を挙げる新入社員が増えています。オフィス改装の機会を活用して、働き方そのものの改善にも取り組むことで、採用力を一層高めることが可能です。
具体的には以下のようなスペース整備が有効です。
・Web会議用スペース
・集中作業用の個別スペース
・自由なコミュニケーションが可能な共有スペース
こうした柔軟なワークスペースを実現するためには、デジタルインフラの整備も不可欠です。たとえば、ノートPCの導入、無線LANの整備、ペーパーレス化などにより、場所にとらわれない働き方を実現することが求められます。
⑥ 明るさを重視した執務環境づくり
暗い印象を与えるオフィスは、求職者の志望度にマイナスの影響を与える可能性があります。照明や内装の工夫により、明るく前向きな印象を持たれる環境づくりが重要です。
照度が不足している場合は専門業者による測定・設計が有効です。また、長年使用されて黒ずんだ壁紙や床材、天井材の張り替えも効果的です。
⑦ 社内コミュニケーションを促進する空間整備
求職者が職場を選ぶ際の判断材料として、「社員間の関係性」への関心が高まっています。良好な関係性を築くには、自然なコミュニケーションが生まれる環境づくりが鍵となります。
たとえば、以下のような工夫が有効です。
・執務スペースとは別に会話ができる休憩スペースの設置
・食堂やカフェテリアの導入
・対面型の座席レイアウトへの変更
・ワンフロアへの集約による省スペース化
・フリーアドレス制度の導入
⑧ パウダースペースの設置
女性社員から高く評価されやすい要素の一つに、パウダースペースの設置があります。実際に、こうした設備が入社理由の一つになったという声も聞かれます。既存の女性社員への意見ヒアリングを行うことも、導入検討の参考になります。
以上が、採用力向上を目的としたオフィスリニューアルのポイントです。限られた予算で最大の効果を得るには、目的に即したスペースへの優先的な投資が重要です。
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